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ChuMoyタイプ
デュアル・ヘッドフォンアンプの製作

ヘッドフォンアンプヘッドフォンアンプ内部

ChuMoyタイプのデュアル・ヘッドフォンアンプを製作しました。(製作期間:2010年5月2日〜5月3日、8月12日〜14日)

1.はじめに

エレキジャックNo.15の基板プレゼントで特設記事「カフェテクノ」のプリント基板をいただきました。白いレジストで綺麗な仕上がりの基板です。

プレゼント基板

白い綺麗なプレゼント基板

こんなに綺麗な基板を死蔵するのは申し訳ないのと、以前からChuMoyタイプのヘッドフォンアンプには興味がありましたので、連休に時間を見つけて作ってみることにしました。また、いくつかのサイトで紹介されている、オペアンプの差し替えによる聴き較べも自分の耳で確かめたいと思っていましたので、この基板を使って聴き較べに挑戦することにします。

2.基板の組み立て

まずは、プリント基板に所定の部品をハンダ付けします。オペアンプの差し替えが可能なように、ICソケットを使用しています。またバイポーラ入力のオペアンプを使用する場合に変更する必要のあるR5〜R8もソケットを使用して差し替え可能とします。

なお、エレキジャックNo.15の記事中にある部品表にはC5〜C8の無極性電解コンデンサ(10μF 10V)がありませんので、買い忘れないようにします(私は買い忘れました)。

組み立てた基板 

組み立てた基板

3.オペアンプ聴き較べ

製作した基板を利用して、オペアンプの差し替えによる聴き比べを行いました。

オペアンプ聴き較べ 

オペアンプ聴き較べ


機材構成(1)
音源: 上海問屋の990円MP3プレーヤー
ヘッドフォン: Pioneer SE-A1000(オープンエア型)
試聴結果:
オペアンプ 

Jazz  (*1) 

Classic (*2) 

OPA2134PA 全く区別できず (言われてみれば)高音が出ているような気がする
NJM2114D 全く区別できず (言われてみれば)中音中心のような気がする
NJM4580D 全く区別できず (言われてみれば)少し音の立ち上がりが鈍いような気がする
 *1: Kenny-GのSAX
 *2: チャイコフスキー交響曲第6番

機材構成(2)
音源: iPod nano
ヘッドフォン: Pioneer SE-A1000(オープンエア型)
試聴結果:
オペアンプ POPs (*3)
OPA2134PA 全く区別できず
NMJ2114D 全く区別できず
NMJ4580D 全く区別できず
 *3: ジャニーズ系の何か(子供のiPodを借用したのでよく分からない)

機材構成(3)
音源: SoundBlaster Live Platinum 1394 (2001年頃の製品だが現役で使用中)
ヘッドフォン: Victor HP-D5(密閉型)
試聴結果:
オペアンプ Classic (*2)
OPA2134PA (わずかに)高音が出ている
NMJ2114D (わずかに)中音中心
NMJ4580D 少し音のたちががりが鈍い

NMJ2114DまたはNMJ4580Dを使用する場合にはR4〜R7には100kΩの代わりに、3.3kΩを取り付けました。

機材構成(1)で少しだけ違いの出たClassicの曲を機材構成(3)で試聴したところ、機材構成(1)よりも少し明確に差が出ました。それでもOPA2134PAとNMJ2114Dの差は極僅かで、ブラインドテストを行ったら、自分では区別できないような気がします。

今回のオペアンプ聴き比べで分かったことは、確かにオペアンプによる差はあるものの、その差を実感するためには、良い音源とヘッドフォンを用意して、真剣に聴き比べる必要があるということです。iPod付属のイヤフォンや、同じような小型のイヤフォンでは、違いは分かりませんでした。普段街の中や電車の中で聞き流す場合には差は感じられそうもありません。まあ、自分の耳が年のせいで、鈍感になっていると言うことかもしれませんが・・・

最終的には、原回路図どおりOPA2134APを使用することにします。値段が高いせいもあり、精神衛生上「良い音」がするのではないかと思います。

4.ケースへの組み込み

ケースとしては、秋葉原のマルツ電波で購入した、 HB-117Bというケースです。少し値が張りますが、持ち歩くのにちょうど良い大きさで、見た目も格好良いものです。曲線部分が多いため、内部の実質的な大きさが少ないのですが、何とか納まりました。

フロントパネル  ケース組込み1  ケース組込み2 

フロントパネル

ケースに組み込んだ様子

電池収容場所

完成 

完成


電池は、特に固定していませんが、周りの配線のせいで、適当な場所に収まっています。

プレゼント基板の他の部分(ミクサー、マイクアンプなど)も組み立てましたが、適当なケースがないため、まだ裸の状態です。


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ページ作成: 2010年8月14日〜8月21日

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